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オフグリッドトレーラーハウス製作記

オフグリッドコンテナハウスの活用方法その③

市街化区域

市街化区域とはその名の通り市街化を促進している地域となり、上水道、下水道、電気引き込み線がすでに敷地内に設置されている土地がほとんどになります。
市街化区域であれば、近隣には徒歩圏に生活用品店があり、駅や医療機関などもそろっており通勤や生活に支障のない場所であることが多いです。
しかしその分、土地は高額になりますが、上物を建てない生活であればそのままの金額でリセールすることが可能になります。
不動産取得税3%、仲介手数料3%+6万円(仲介してもらった場合)は必要にはなりますが、土地には消費税がかかりません。更地を購入して購入した金額以上で即日売りに出すという事も可能です。
市街化区域の更地は流動性が高く、価格さえ適正であれば処分することが容易です。
更地に新築を建てて住んでしまえば、そこから中古住宅として経年劣化が始まり、それ以上の金額で売れることはありませんが、更地を更地のまま利用できるのが車両生活の魅力でもありますので、資金に余裕のある方は、街中で車両生活をするというスタイルも、中古住宅のような経年劣化がなくていいのではないかと思います。
土地が売れるたびに違う新しい土地を買って引っ越す。昭和の土地ころがしのnewスタイルです。

南向きの角地は住宅用地として人気で価格は高いですが、ソーラー発電も可能で車両も進入しやすく魅力的です。
上水や下水は整備されていますが、あえて井戸を掘ることで土地の価値を高め投資した金額以上で売ることも出来ます。

市街化区域のメリット

  • 土地を確保する資金さえあれば、再販する際に土地の価値が大きく下がることはない
  • 処分するのが容易、儲かる場合もある
  • 母数が多いため好きな場所や沿線を選択でき、通勤も可能
  • すでに水栓や排水桝などがあるので電気水道排水を含めて10万円以下の接続費用ですぐに生活できる
  • 車を必須とせず立地的に高齢者でも生活しやすい

市街化区域のデメリット

  • 一定の資金が必要
  • 固定資産税が高い
  • 隣接する家があったり建つ可能性があるので、ソーラー発電で陰になる場合がある
  • パネルを増設したり畑をしたりという拡張性が低い
  • 車両生活という性質上、周囲から奇怪な目で見られる
  • 進入路が狭い場所が多く、設置できる場所が限られる

市街化調整区域

市街化調整区域とは市街化区域に隣接していることが多く、市街化を抑制する地域となり、原則住宅を建設することが出来ない地域とされています。不動産サイトでは調整区域や資材置き場用地、駐車場用地などという表示で販売されています。

市街化区域に比べると住宅の建設が出来ないかわりに価格が安く、比較的生活もしやすい場所にあることが多く、広さも適度にあるので使い勝手は良いと思います。

トレーラーハウスまたはキャンピングカー(車両)は市街化調整区域に設置することが出来る
これが車両生活の最も有利な点と考える方も少なくありません。市街化調整区域トレーラーハウスと検索すれば色々と優位性を謳うサイトを見つけることが出来ます。

住宅が建設できないですが前面道路には水道管が通っていたり、下水管が通っている場合も多く、接続するには行政との協議は必要ですが、ほとんどの場合で許可されるようです。

市街化区域よりも土地の流動性は低いですが、郊外の土地ほど安くはありませんので適正価格の見極めが難しいタイプの物件になります。

市街化調整区域のメリット

  • 市街化区域に比べて広くて安い
  • 車両生活をする場合、周辺施設の利便性などから最も費用対効果の高い場所であるとされている
  • 隣接する住居がない場合が多く、広くソーラー発電の効果を得やすい。進入路も広いことが多い
  • 車中泊スペースの増設やRVパークなど拡張性があり立地次第で可能性が広がる

市街化調整区域のデメリット

  • 土地の用途が限られているため流動性が悪く、適正価格が分かりづらい、処分しにくい
  • 郊外の市街化調整区域外の土地や農地よりは価格が高い
  • 整地区画整理がされていないことが多い

結局土地を買わないとダメなら賃貸の方が安いのでは

土地は手を加えなければ、価値が一定です。当たり前ですが更地には住めませんし、更地に何かを建てれば更地ではなくなります。
更地の上に車両を置いてもその土地の価値は上がりも下がりもしません。
井戸を掘ったり浄化槽を入れたり敷地内に引き込み用の電柱を建てても、投資した金額を上乗せしてその土地を販売することが出来ます。

土地の価値は一定に保たれるので、物価の上昇やインフレによって購入価格より高く売れる可能性もあり、新築住宅は建てた費用以上で売れることはありませんが、車両生活では土地を全く毀損しないという考え方から、住居を建てるよりも理にかなっていると言えるかと思います。車両に居住しながら並行して売りに出すという事も出来ますので投げ売りする必要がなく、土地を見る目があれば投資と割り切ってしまうことも出来ます。購入する土地代金をローンで購入する場合は、金利イコール家賃という考え方が近いのではないでしょうか。

アットホームなどの不動産検索サイトで売土地の安い順から表示すれば数十万円の土地が多く出てきます。
ご自身の資金力や生活スタイルに合わせて住む場所を選択する楽しみも増えるのではないかと思います。

置き場所色々まとめ

日本では車両生活するという文化と歴史がありませんので、まだまだこれからな部分がありますが、やっと車中泊という認知度が上がってきてRVパークが増えてきたなという印象を受けています。生活を犠牲にしない車両生活の基本はフルフックアップ(電源と上排水常時接続)ですので、これがもっと普及していけば、より生活スタイルの選択肢が増えていくんじゃないかと思っています。
冬は南で暮らして夏は北海道で暮らすなんていう生活スタイルの実現もそう遠い話ではありません。

日本は土地が狭いからアメリカのようにはいかないよという声もありますが、休耕作地などは全国に多数ありまして、道の駅みたいに商店を入れてきれいなトイレを作って整地してとなると大変ですが、ただただ井戸掘って浄化槽入れるだけならどこでも出来るんじゃないでしょうか。場所だけマンスリーマンションみたいに利用できる施設が色々な場所に出来れば、車両生活の魅力も上がってきます。電気だけメーターつけて実費負担すれば井戸水代はポンプ電気代だけですから、実質貸す側は浄化槽または下水料金のみの負担しか掛からないので、使っていない土地持ってる人は実際1台月2~3万円もらえればすぐに初期費用ペイ出来るんじゃないかと思います。

賃貸借契約みたいに法的な賃借人保護もなければ、転居のたびに清掃や鍵の交換、改修費用も掛かりませんので、長期滞在型RVパークというのは今後運営者目線でも選択肢になりうるかもしれないというのが、個人的な見解です。

長期車両生活というスタイルが今まで無かったので、当然のように長期滞在型の車中泊施設や価格設定をしている施設は現在ありません。しかし今後はもっと低価格で水と排水と電気だけ提供するスタイルや、車両生活用の土地の売買などが行われていけば、住宅ローンという35年縛りや賃貸という固定費スパイラルからさようなら出来る人も増えてくるんじゃないかと思います。

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