オフグリッドコンテナハウス製作記その⑮

余剰発電電力を電気自動車で回収
太陽の傾斜角も高くなってきまして、データロガーからすべての日の発電使用量データが、ずっと保存されていて、それをもとに発電量のざっくりした結果を書いてみます。
リョクエンソーラーパネル545W×5枚=2745Wの発電量
雲一つない快晴時MAX1日15kWh、普通の晴天時1日12kWh、曇り1日6~10kWh、雨1日4kWh以上、積雪時1日0kWh
雪以外ではどれだけ天気が悪くても4kWhの発電量は下回りませんでした。
瞬間最大発電量も2.8kWhを記録しており設置角0°平置きにも関わらずパネルスペックをやや上回ることもあります。
コンセントは200V(EV用)と100V自家生産電気を利用

余談ですが200V用コンセントとブレーカーとコンセント背面の取付ボックス3点をアマゾンで買って、電気屋さんに取付工事を依頼したら部材(コンセント、ボックス、ブレーカ含)込みで総額で16500円ほどで200Vコンセントの取付が出来ました。
今の電気契約ははぴeプランという今は加入できない昔の電気プランのままなのですが、深夜電力23時~7時の8時間の1kWh単価が15.37円と安く、車のタイマーで夜間だけ充電設定が、出来るので自動車の電力は深夜電力と、昼の自家発電した電力で賄っています。
コンテナ側の出力は100Vですのでアダプターを付けることで、100Vでも純正の充電コードで充電が可能になります。
夜は200V、日中は100Vへの手動繋ぎ変え作業が必要ですが、車は毎日乗りますのでそれほど面倒ではなく、電気自動車の充電があまり減ってない場合は100Vにつけっぱなしにしても夜間電力しか使いませんが翌朝満充電まで持っていけます。
100V15A/200V15Aで、充電速度は1.5kWh/3kWhになります。
200V夜間電力8時間で24kWh(368円)充電でき、100Vではその半分です。日中のソーラーの余剰電力を合わせれば電力不足になることはほとんどありません。
このような蓄電池と電気自動車とソーラーパネルを一体的に運用することをトライブリッド蓄電システムというようです。
筆者のシステムはなんちゃってトライブリッドですが、電気自動車にインバーターもしくはV2Lを接続することで、蓄電池容量がコンテナハウスの蓄電池と積算して50kWhを超える環境になりました。
コンテナハウスだけでの生活を考えれば電気自動車を接続することで電気を買わない完全オフグリッド生活が可能といってもいいのではないかと思います。
2025年太陽光FIT単価は1kWhあたり8.3円ですので売るより貯めて使う方が経済的です。
筆者の電気自動車の燃費ならぬ実際の電費は1kWh当たり7.7kmです。筆者のハイブリッド車の実際の燃費がL/22kmですので、この電気自動車とハイブリッド車で比較した場合、レギュラー1Lと電気3kWhがイコールになります。
レギュラー1L現在の全国平均価格187円に対し電気3kWh(筆者の深夜電力単価)46円となり、4倍の差となりました。
これをL/10㎞の車と比較すると30㎞=3L。7.7㎞×4kWh=30.8㎞
3L(561円)と4kWh(61.5円)がほぼイコールとなり9倍以上のコスト差になります。さらにソーラーパネルで発電した電気を使用すれば単価は下がります。などと思考がエコバカになりつつあります。
追加ソーラーパネル接続コネクタ

こちらあらかじめ仕込んでおいたソーラーパネル増設用コネクタです。黒いコードに繋がっているMC4コネクタがワンタッチで脱着出来ますので、追加のソーラーパネルのプラス側に繋ぎ直列であと5枚まで(5枚以内なら何枚でも可)接続してマイナス線をコンテナ側MC4コネクタで回収、接続すれば一本のケーブルで簡単にパネルを増設することが出来ます。
車両に積載されているコンテナは構造物にあたらないので、電気工事士が配線しなければいけないという規定からは外れるらしいのですが、10枚直列で開放電圧500V超えまして超危険なので、自信ない方はパネル増設する場合は電気屋さんに任せるようにしてください。
その他電気自動車を定額制の充電カードで動く蓄電池として利用すれば、充電の手間がかかりますが毎月3000円以内で電気使い放題になります。
電気の使用状況実験は今後も継続的に続けていこうと思います。
外部給水タンク接続実験
電気の次は水になります。
今までは水道からの有圧ホースを直接コンテナに接続していましたが、仮想外部タンクを作り無圧状態のタンクから、コンテナに搭載している自給式ポンプで給水して室内へ加圧するという方法の実験を行っています。
防災や移動運用することを考えた際に、水を自吸(自分で吸い上げる)することは大切です。水道圧が使えない時でもタンクから普通に室内に水を供給できなければいけません。最悪災害時に海や川や池などにホースをたらせば飲料水以外は無尽蔵に取り出せます。
まず普通にホームセンターで売っているタンクに、ホースを繋いでコンテナの水道取り入れ口に繋ぎます。この際、エア抜きや呼び水といったものは必要ありません。ポンプスイッチを入れると水を自吸して加圧状態になれば自動で止まります。
室内の蛇口を開けると水圧の低下を感知してポンプが自動的に回ります。
水道を直接接続している状態と全く同じ使用感です。
ただタンク内の水がなくなれば当然水は出ませんので、継続的な試験のためこの簡易仮想タンクに給水フロートを接続し、そこに水道を繋ぎました。水位が下がれば一定の水位まで水が自動的に足されます。この実験で漏水やポンプに異常なく水を供給し続けることが、確認できました。移動の際は大きな水タンクを積んでいきますので、この仮設タンクは使用しません。
110L給水タンク

荷台の下の道具箱にジャストサイズの110Lフレキシブル給水タンク、車でひかれても破れないらしいです。Temuで2840円安い。
コンテナ内の電気給湯器25Lと合わせて135Lの水を積載することが出来るようになりました。他にもキャビン上のルーフデッキや荷物室にも積載可能ですので、室内に積み込まずとも、いざというときは頑張って積めば500L以上積載して走行可能です。
取出しはワンタッチ

ホースでワンタッチ接続です。ここから勝手に吸い上げてくれます。エア抜き呼び水不要で水がなくなればタンク上部から給水することも出来ますし、こちらのコネクタを水道に繋げばタンクへの逆流給水が可能です。
折りたたみテーブル

室内ではダイニングテーブルどうするか最後まで答えが出ませんでした。ダイニングテーブルにはなりませんが、折りたたみテーブルを取り付けました。壁付けのため移動の際に固定する必要がなく、使わない時は畳んでおけるところが良いかなと思っております。
窓の外を眺めながらデスクワークなどコロナの時なら、ハマったかもしれません(^^;
折りたたんだ状態

これもワンタッチで折りたためます。極力展開作業や固定作業が無いように考えました。
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